まずクルーズコントロールとは、自動車の速度を一定に保つための運転支援機能です。
この機能を使用すると、ドライバーがアクセルペダルを踏み続ける必要がなくなり、特に長距離や高速道路での運転が楽になります。
機能がONになっている場合はメーターパネルにマークが出ます。
さらにアダプティブ クルーズコントロールとは「車間距離を保ちながら速度を調整する」ことです。
最近の車には標準装備でついている事が多いですが、オプションだったりグレードによって標準装備な場合もありますので車購入時には確認が必要です。
車間距離を保ちながら速度を調整するクルーズコントロールは、多くの自動車メーカーが独自の名称で提供しています。
基本的な機能は似ていますが、各メーカーで追加機能や特徴が異なります。
日本メーカー
- トヨタ(Toyota)
- レーダークルーズコントロール
トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)の一部として提供される機能で、車間距離を維持しながら速度を調整します。
- レーダークルーズコントロール
- 日産(Nissan)
- インテリジェントクルーズコントロール
プロパイロット(ProPILOT)と連携して、高速道路での車線維持や停止・発進をサポートします。
- インテリジェントクルーズコントロール
- ホンダ(Honda)
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
Honda SENSINGの一部として提供。車線維持支援システム(LKAS)と連動して運転支援を行います。
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- スバル(Subaru)
- 全車速追従機能付クルーズコントロール
アイサイト(EyeSight)の機能の一部で、停止から再発進まで対応可能。
- 全車速追従機能付クルーズコントロール
- マツダ(Mazda)
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)
ストップ&ゴー機能(全車速対応)があり、長距離運転での負担を軽減。
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)
- 三菱(Mitsubishi)
- アダプティブクルーズコントロール
MI-PILOT(ミーパイロット)と連携して、高速道路での運転支援を実現。
- アダプティブクルーズコントロール
- スズキ(Suzuki)
- アダプティブクルーズコントロール
他社と同様に車間距離を維持する機能を搭載していますが、低速域での対応は限定的。
- アダプティブクルーズコントロール
海外メーカー
- BMW
- アクティブクルーズコントロール(Active Cruise Control)
ドライビングアシストやアシストプラスと連携して、高速道路での車線維持や渋滞時の運転支援を提供。
- アクティブクルーズコントロール(Active Cruise Control)
- メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)
- ディストロニック(DISTRONIC)
ストップ&ゴー機能付きで、ドライビングアシストプラスと連携して高度な運転支援を実現。
- ディストロニック(DISTRONIC)
- アウディ(Audi)
- アダプティブクルーズアシスト(Adaptive Cruise Assist)
アウディプレセンスと統合され、車線維持や停止・発進もサポート。
- アダプティブクルーズアシスト(Adaptive Cruise Assist)
- フォルクスワーゲン(Volkswagen)
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
トラベルアシスト(Travel Assist)と組み合わせて、より滑らかな運転支援を提供。
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- テスラ(Tesla)
- トラフィックアウェアクルーズコントロール(Traffic-Aware Cruise Control, TACC)
オートパイロットの一部として提供され、車間距離や速度調整を行います。
- トラフィックアウェアクルーズコントロール(Traffic-Aware Cruise Control, TACC)
- ボルボ(Volvo)
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
パイロットアシスト(Pilot Assist)と連携し、高速道路での自動運転をサポート。
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- フォード(Ford)
- アダプティブクルーズコントロール
一部車種では、Co-Pilot360テクノロジーに統合。
- アダプティブクルーズコントロール
- ヒュンダイ(Hyundai)/キア(Kia)
- スマートクルーズコントロール(Smart Cruise Control, SCC)
高速道路走行支援(HDA)と連携して、快適な長距離運転を実現。
- スマートクルーズコントロール(Smart Cruise Control, SCC)
- GM(シボレー、キャデラックなど)
- アダプティブクルーズコントロール
キャデラックではSuper Cruiseとして、ハンズフリーの運転支援も可能。
- アダプティブクルーズコントロール
特徴と機能
- 速度調整
- ドライバーが設定した速度を上限として、前方車両との距離を保ちながら速度を調整します。
- 車間距離の調整
- 車間距離は通常、数段階から選択可能。
- ドライバーが好みや状況に応じて設定できます。
- ドライバーの負担軽減
- 高速道路での渋滞時や長距離運転でアクセルとブレーキを踏む必要が減り、疲労を軽減します。
メリット
- 安全性の向上
- 前方車両との距離を自動で保つため、追突事故のリスクが減ります。
- 運転の負担軽減
- 長時間の運転や渋滞時のストップ&ゴー操作を軽減。
- 燃費の向上
- 無駄な加減速を減らすことで、燃料効率が向上する場合があります。
注意点
- 万能ではない
- あくまで運転支援機能であり、ドライバーの目視確認や判断が必要です。
- 急な割り込み車両や動きが読めない車両には対応が遅れる場合があります。
- 天候や環境による影響
- 雨、雪、霧などでレーダーセンサーやカメラが正常に動作しない場合があります。
- 急な停止には対応できない場合がある
- 前方車両が急停止した場合や急な障害物の出現には対応が遅れる可能性があります。
※アダプティブ クルーズコントロールは、特に長距離運転や渋滞時に大いに役立つ機能ですが、
安全に使用するために、取扱説明書やメーカーの推奨する使用条件を確認し、適切な状況で活用することが重要です!